リチウムイオン電池はプラスの電極に『リチウム』マイナスの電極に特殊な炭素を使う電池で、軽いのに出力が大きく繰り返し充電できるのが特徴です。

ほかの充電池と違って、電気を使い切らないまま継ぎ足しで充電を繰り返しても、容量がほとんど減らないため、
携帯電話やパソコンなど身の回りの製品に多く使われ、IT機器の普及に大きく貢献しました。

また時間が経っても失われる電気が少ないことから、日本の小惑星探査機『はやぶさ』にも搭載され7年におよぶ宇宙の旅を支えました。

はやぶさ

来年の夏に東海道新幹線に登場する予定の『N700S』は大きな災害などで停電したときでも、車両が自力で走行できるシステムが世界で初めて取り入れられています。
そのシステムを支えているのが『リチウムイオン電池』です。

新幹線

ボーイング社の最新鋭機『ボーイング787』には今までエンジンの動力で動かしていたシステムを電気で動くように切り替えて燃料をできるだけ使わないようにしています。
それも『リチウムイオン電池』のおかげです。

飛行機

リチウムイオン電池が電気自動車にどんどん取り入れられれば、ガソリンなどの石油燃料に頼らない社会をつくることができるかもしれません。
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーも蓄電池があれば、発電した電気をためて必要なときに必要な量だけ使うことができるようになります。

今回のノーベル賞の受賞で吉野さんは『再生可能エネルギーで発電する社会システムを作っていかなければいけないと思います。電気自動車が普及すれば(電気をためてつかうという)巨大な蓄電システムが(社会全体に)自動的にできあがることになります。
そうすれば太陽光発電や風力発電ももっと普及しやすくなります。そうしたことが実現すれば、環境問題へのいちばん大きな貢献になると思います。』と言っていました。

 

ノーベル賞受賞

 


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