こんにちは。おじいちゃんじゃよ。
「冬になると火災が増える」という話は皆は聞いたことがあるかな?
いざという時のために、正しい知識を身に着けておくことは非常に大切じゃ。
今日は火災について今一度、おじいちゃんと勉強しよう。

冬に火災が多いって本当?

まずは消防庁の「平成30年度版消防白書」に乗っているデータを見てみましょう。

このデータを見ると、空気が乾燥する12月から2月の冬季に、全体の出火件数のうちの3割近くの火災が発生しています。
また、同様に空気の乾燥している3~5月の春季も全体の出火件数のうちの3割を占めています。
空気の乾燥している季節に火災が起こりやすいということがデータを見ると明らかになりますね。

冬に起きる火災の原因は?

多いのはストーブによる火災です。ついつい消し忘れてしまったり、間違えた使い方をしてしまうと非常に危険です。
大前提として、ストーブの近くに洗濯物、カーテン、毛布など、燃えやすいものを置くのはやめましょう。
就寝時や外出時などは、かならずスイッチを切ったかどうか確認をしましょう。

また、冬は通電火災も発生します。
通電火災とはいわゆる「タコ足コンセント」が原因で起こる火事のことです。
冬、空気が乾燥すると、ちょっとした火元からでも火事の原因になりえるのです。
タコ足配線のように、無理に1つの延長したコンセントにさしていると火花が散り火事の原因となります。
目安として、延長コード付きのコンセントは最大1500A程度が主流となります。
自分の家庭にそういったコンセントがないか、一度見直してみましょう。
どうしてもタコ足にする際は、定格消費電力の合計が既定のAを超えないようにしましょう。
2015年頃からはヒューズ付きのコンセントも販売されていて、火事対策にはそういったものを使用するとよいでしょう。
さらにはコンセントに溜まったほこりも火災の原因となりますので、ふた付きのコンセントを使用するなどして対策を取りましょう。

意外と知らない!消火器の使い方を復習しよう!

家庭に消火器が備えてあったとしても、使い方を知らなかったり、使えるか不安だったりすると、いざという時に困りますよね。
ここで今一度、使い方について勉強しておきましょう。

1.消火器を持ち、火から概ね7~8m手前を目安に、安全な場所に移動します。
  あまり遠すぎると、火への放射前に薬剤が尽きてしまいます。
2.黄色い安全ピンを引き抜きます。
3.ホースを外し、ホースの先端をもって火元に向けます。
  ホースの途中を持つと、放射の圧力などからねらいが定まらず、的確に放射できない恐れがあります。
4.レバーを強く握って放射します。
5.火の根本を狙い、手前からほうきで掃くように薬剤を放射します。
  屋外の場合は風上から、室内の場合は出入り口を背にして逃げ道を確保して放射します。
  放射時間は消火器の種類や薬剤の量によって異なりますが、粉末消火器で15秒程度、強化液消火器で30~70秒程度です。
  放射時間や放射距離は本体に必ず表記してありますので、日頃から確認しておきましょう。

日頃からの備えが大切です!

火事はいつ起こるのか予測はできません。
しかし危険を予知し、なるべくリスクを減らすことはできます。
日頃から危機感を持ち、火事に備えることが非常に重要です。

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